当社の出来事、運輸事業のニュース、私が感じたこと等いろいろ書いてます。

２００４年１１月２０日(土）

一週間くらい前の昼のことですが、近所の植木屋さんが、うちの裏庭で庭木のせん定をしていました。うちのナナ（雄犬）はこの塀で囲まれた裏庭で放し飼いにしているのですが、植木屋さんの作業のじゃまにならないよう裏の玄関内に入れて、戸をしめておりました。 　植木屋さんの作業も終わり帰ったということで、母が戸を開けてナナを裏庭に離した時に事件が起こりました。なんと、植木屋さんが裏口の扉を開けっ放しで帰っていたのです。ナナがこのチャンスを見逃すわけもなく、あっさりと逃亡してしまいました。昔はよくこういう事がありましたが、ここ数年は家族も気をつけていたので、逃亡するということは全くありませんでした。ちょっとした油断が招いたと言わざるを得ません。昔はナナも若かったせいもありますが、だいたい１週間とか帰ってこないこともざらでした。道路に飛び出して事故に遭わないかも心配ですが、他人にかみついたりしないかも心配です。 　家のまわりを探しても見つからないので、とりあえず昼飯を食べてから探そうということになりましたが、状況が状況だけに昼食をとりにかえっていた私を含め、食事中の会話もなく非常に重苦しい食卓となってしまいました。そそくさと食事を済ませた後、手分けをして捜索です。このとき12時30分、ナナが逃亡してから約15分が経過していました。父と母は車に乗って、過去の日記にもある散歩コースと道中の公園、私は家の近辺を歩いて捜索です。 　ところが10分経過しても、姿はもちろん、手がかりになりそうな犬が吠えている様子もありません。さらに10分が経過しても何の変化もありません。これは長期戦になるかなと覚悟しました。歩いて探してもらちがあかないので、家の裏口の付近から裏玄関の間までに好物のチーズささみを転々と撒いて、呼び込み作戦へと切替えました。私は裏玄関に座り、反応を待ちました。その間、父と母からはなんの連絡もありません。 　いろいろと思いを巡らしながら10分くらいが経過したとき、道路の方から激しい息づかいが聞こえてきました。その息づかいがどんどん大きくなってきたと思ったら、凄い勢いでナナが、開け放していた裏口から飛び込んで来ました。すかさず捕まえて裏口を閉めました。このときばかりは本当に安堵しました。 　さっそく車捜索班に連絡しました。帰ってきた父と母を見て、ナナは反省する訳もなく尻尾をふって喜びまくり、叱られても尻尾ふりまくりと、よっぽど外で良いことがあったのでしょう。 　「本当によかったよかった。ナナも年取って、あまり遠くに行かなくなったんだろうな」と家族で会話をしながら、ふと気になって父と母に「どこを探しとったん？」と尋ねました。すると「散歩コースを車で探して、道中の公園に立ち寄って、公園内を歩いて探しとったんだけど・・・・公園にね、子犬がおったんよ。これがまん丸な顔でかわいくて、それで人なつっこくて、すぐ私の足下に走り寄ってきてスリスリするんよ。それでねそれでね、ちんちん見たいなポーズもして本当に愛想がよくってかわいいんよ。いや〜、もらって帰ろうかと思ったよ」 ・・・・・・・もしもし、何か忘れてませんか？ なんだか無性にナナを応援したくなった1日でした。 ちなみに、チーズささみによる誘導作戦は予定通り何の効果もありませんでした。